不動産購入で住宅ローンを利用する場合、「頭金はいくらくらい必要?」「そもそも頭金は支払わなければいけない?」といった疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
不動産購入時には、不動産代金のほかにも支払わなければならない諸費用があるため、資金計画を立てるためにも頭金について知っておくことが大切です。
今回は住宅ローンを利用する際に頭金を支払う目安や、支払った際のメリット・デメリットについて解説します。
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そもそも住宅ローンの頭金とは、どのような役割を持つ費用なのでしょうか。
頭金の概要や手付金との違いついて解説します。
住宅ローンの頭金とは?手付金との違いを解説!
住宅ローンの頭金とは住宅を購入する際に、購入金額の一部を現金で支払うことをいいます。
たとえば、3,000万円の住宅を購入する場合、300万円を頭金として現金で支払い、残りの2,700万円を住宅ローンで借り入れするという方法です。
頭金を払うことでその分借り入れ額が少なくなるため、毎月の返済額を減らすことができます。
ただし、不動産購入時には、住宅購入代金のほかにも支払わなくてはならない諸費用がいくつかあります。
諸費用は現金で支払う必要があるため、頭金とは別に諸費用分の現金を用意しておかなければなりません。
手付金との違いとは?
手付金とは売買契約の契約成立の証拠として支払う費用のことで、売買契約が成立した際は売買代金の一部に充当されます。
売買契約から決済と引き渡しがおこなわれるまで、2週間から1か月程度かかることが一般的です。
その間に買主が心変わりをして購入をキャンセルした場合、手付金は売主のもとなります。
ただし、契約時に住宅ローン特約をつけることで、住宅ローンがとおらなかったときは買主に返金することが可能です。
また売主の都合で契約をキャンセルした場合、売主は手付金を倍額で支払います。
そのまま契約となれば手付金は売買代金に充当されますが、諸費用と同様に現金で用意する必要があります。
手付金は購入金額の20%が上限額と法律により定められています。
売主・買主の合意で金額は設定されますが、一般的には売買価格の5%~10%が相場となっています。
住宅ローンの頭金の目安はいくら?
住宅ローンで支払う頭金の目安がいくらくらいなのか気になるところではないでしょうか。
次に頭金の金額の目安について解説します。
頭金の目安とは?
頭金の金額は、建物の種類や購入金額、所得によってもそれぞれ違いが生じるため、目安は参考程度と考えておきましょう。
頭金の目安は、一般的に購入金額の1割から2割程度といわれています。
人によっては頭金を多く払い、住宅ローンの負担を減らすこともあります。
また頭金なしでも不動産購入は可能です。
次に頭金なしの不動産購入について解説します。
頭金なしの不動産購入とは?
以前は頭金なしでの住宅ローン利用は難しく、頭金を用意することが当たり前という時代でした。
しかし、現在では頭金なしでも住宅ローンを利用することが可能です。
頭金なしで住宅ローンを組むことをフルローンといいます。
フルローンが利用できることによって、以前よりも不動産購入がしやすくなったといえるでしょう。
諸費用分の資金も用意が必要
先ほどご紹介したとおり、不動産購入時には購入金額以外の諸費用がかかることにも注意が必要です。
諸費用とは、印紙税や登録免許税、ローン契約にかかる手数料、仲介手数料や司法書士への報酬費用などです。
また引っ越し費用や家具の購入費も必要となるでしょう。
諸費用は購入金額の1割程度といわれています。
たとえば、3,000万円の売買金額だったら、300万円程度の諸費用がかかると考えておきましょう。
住宅ローンの負担を減らすために、手持ちの資金をすべて頭金に回してしまうと諸費用が払えなくなってしまいます。
頭金や手付金のほかにも諸費用分の金額を現金で用意しておくことが必要です。
近ごろは、これらの諸費用を住宅ローンに組み込めるケースが増えています。
諸費用資金の用意が難しい場合は、金融機関に相談してみましょう。
住宅ローンの頭金を支払うメリット・デメリットとは?
頭金を支払わなくても住宅ローンを利用することは可能です。
頭金を支払わないことを選択した場合、どのようなメリット・デメリットがあるのか把握しておきましょう。
頭金を用意するメリット
頭金を用意するメリットは次のとおりです。
返済負担を減らすことができる
頭金を用意することで融資額を減らすことができるため、月々の返済額を減らすことができます。
また頭金なしと比べて借り入れ残高が少ないため、返済期間を短くすることも可能です。
また住宅ローンの利息は借り入れ残高に発生するため、頭金を用意する方が利息も低くなる傾向があります。
そのため、住宅ローンの支払い総額が頭金なしよりも少なくなるメリットが生じるのです。
オーバーローンのリスクを軽減できる
売却の際に、売却価格よりも住宅ローンの残債が多いことをオーバーローンといいます。
売却時は住宅ローンを完済することが条件となるため、オーバーローンの状態で売却はできません。
オーバーローンの状態で売却しなければならないときは、手持ちの資金から残債分を補わなければなりません。
頭金を払えば残債を減らすことができるため、売却時のオーバーローンリスクを軽減することができます。
頭金を用意するデメリット
頭金を用意するデメリットは次のとおりです。
手持ちの資金が少なくなる
頭金は現金で用意しなければならないことから、預貯金を切り崩して支払うことが多いです。
手持ちの資金が減ることで、病気やけがで働けなくなった際に、生活の保障がなくなるリスクが生じます。
不測な事態が起きたときに安心して生活するためには、3~6か月程度の生活費を手元に残しておくことが大切です。
またそれぞれの家庭によっては子供の教育資金や老後資金など、貯めておきたい大事な資金もあると思います。
将来のための資金は手元に残した上で、頭金を用意するのか検討することが必要です。
ほしい物件に出会ってもすぐに購入できない
頭金を貯めてから不動産を購入することを予定していると、買いたい物件と出会ってもすぐに購入することができません。
頭金なしで購入すれば、手持ち資金を残せる上にほしい物件と出会ったらすぐに購入することが可能です。
また資金を貯めるために不動産購入を遅らせていると、住宅ローンを完済する年齢が遅くなるリスクが生じます。
老後の生活にも影響が出る可能性もあるため、完済年齢にも注意することが必要です。
賃貸物件に住んでいる場合は家賃を払い続けなければならない
不動産購入前に賃貸物件に住んでいる場合、家賃を払い続けなければならないというデメリットがあります。
2年ごとに更新料を支払うことも多く、頭金を貯めるまでの賃料負担は時間が経てば経つほど大きくなるでしょう。
賃貸物件に住みながら頭金を貯めようとしている場合は、家賃の支払いと住宅ローンの返済計画を比較して、どちらが得なのか検討してみることも必要です。
まとめ
住宅ローンの頭金について、目安やメリット・デメリットもあわせて解説しました。
住宅を購入する際は、購入代金のほかに諸費用と手付金を現金で用意しなければなりません。
頭金なしでも住宅ローンを利用することは可能です。
頭金を支払うことで月々の返済を減らすメリットがありますが、手元の資金が減ってしまうデメリットもあります。
住宅ローンを利用する際は、不動産売却時に払う諸費用や不測な事態への備え、将来のライフプランに合わせた貯蓄も考慮し資金計画を立てることが大切です。
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