一戸建ての購入にあたって、どのような外壁にするか、頭を悩ませているという方も多いのではないでしょうか。
外壁にはさまざまな種類があり、好みやメンテナンス方法などによって選び方が異なります。
今回は、一戸建ての外壁にはどのような種類があるのか気になるという方に向けて、「サイディング」「モルタル」「タイル」にスポットをあてて、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介していきます。
これから一戸建ての購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちらサイディングの特徴やメリット・デメリット
まず最初に、サイディングという種類の外壁をご紹介します。
現在、多くの一戸建てで採用されている外壁ですが、どのような特徴やメリット・デメリットがあるのでしょうか。
サイティングとは?
以前は、一戸建ての外壁といえば、モルタルが主流でした。
しかし、近年はサイディングが主流となっています。
また、サイディングと一口にいっても、さまざまな種類があることをご存知でしょうか?
それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
サイディングの種類
サイディングに中でも、代表的な3種類について、特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
窯業系サイディング
現在、主流となる素材となっているのが、窯業系サイディングです。
新築の建売住宅のほとんどが、窯業系サイディングを採用しているといわれているほど普及しています。
特徴として、価格が安いということがあり、外壁にお金をかけたくないという方にとっては大きなメリットといえます。
また、あらゆる形状にすることが可能で、耐久性に優れていることが特徴です。
色あせやひび割れが少ないという点もメンテナンス面でメリットが大きいといえます。
しかし、窯業サイディングは繋ぎ目に使われるシーリングが劣化しやすいという点がデメリットです。
シーリングにひび割れや、断裂などの症状が出てきたら、打ち直しなどのメンテナンスが必要となります。
これらの症状を放置しておくと、雨水などが浸水して家の劣化が進んでしまいますので注意が必要です。
窯業サイディングの耐用年数はおよそ7〜8年となり、シーリングの打ち直し費用は35〜50万円程度が相場となっています。
金属系サイディング
金属系サイディングは、窯業系サイディングの次に採用されている外壁です。
金属系サイディングと一口にいっても、ガルバリウム鋼板やステンレス、アルミなど、種類が豊富となっています。
上記の中でも良く使われているのが軽量のガルバリウム鋼板です。
金属サイディングは、遮音性・断熱性が高く、金属であるため自由自在に加工できる点がメリットといえます。
また、外壁カバー工法によって新築のような外壁に仕上げることが可能です。
そのため、外壁リフォームでも良く採用されています。
しかし、環境によってサビが出てしまうのがデメリットです。
また、平均的な窯業系のサイディングと比較すると割高なのもデメリットといえるでしょう。
木質系サイディング
木質系サイディングとは、山小屋風の建物などで採用されている外壁です。
表面を炭化処理した天然木に塗装を施しているため、温かみがあるのが特徴となっています。
また、木質系サイディングは熱を吸収しにくいので、断熱性に優れているのがメリットです。
しかし、木ということで吸水性が高いのがデメリットといえるでしょう。
どうしても汚れやすため、表面塗装などのメンテナンスをこまめにおこなう必要があります。
ほかのサイディングと比較して、防火性が低いこともデメリットです。
モルタルの特徴やメリット・デメリット
次に、サイディングが普及する以前に主流となっていたモルタルの特徴やメリット・デメリットについてご紹介していきます。
現在の主流がサイディンとはいえ、モルタルにはメリットもたくさんあり、根強い人気があるため、新築住宅で採用されることも少なくはありません。
どのような特徴やメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
モルタルとは?
モルタルが、一戸建ての外壁で主流となっていたのは30年ほど前です。
モルタルは、ヨーロッパでレンガ造りの建物を石造の建物に見せるために、表面に塗られるようになったのがはじまりと言われています。
水とセメントと砂を混ぜ合わせた素材で形成された外壁ですから、石のように見えるというのも納得ですよね。
上記のことから分かるとおり、表面から見える部分はモルタルではありません。
モルタルの外壁は、最後に仕上げ材を塗布しますので、表面から見えている部分は仕上げ材ということになります。
なぜ仕上げ材を塗布するのかというと、モルタルそのものは防水性が低いためです。
仕上げ材や塗装でコーティングすることで防水性を高めています。
そのことから、日本でも防火性が高い外壁として、注目された時期があり普及が進みました。
それは、関東大震災や空襲で甚大な被害が発生したことが理由です。
また、1950年の建築基準法の見直しもあって、モルタル外壁が急速に普及しました。
モルタル外壁のメリット
モルタルは、耐火性や耐久性に優れているという点がメリットです。
また、モルタルには繋ぎ目がないため、シーリングの劣化によるメンテナンスが必要ありません。
また、仕上げ材の塗布は手作業で仕上げることが多いことから、デザイン性や自由度が高いというのもメリットであり、根強い人気の理由といえます。
しかしその反面、職人によって技術の差があることがデメリットといえるでしょう。
サイディングが主流になったとはいえ、伝統的な質感に仕上げることができるという点もあり、新築で採用されることもまだまだ多い外壁です。
モルタル外壁のデメリット
モルタル外壁の最大のデメリットとして、表面にひび割れが起こりやすいという点があります。
なぜひび割れが起こるのかというと、繋ぎ目がないからです。
繋ぎ目がないため、気温や湿度、地震のような外的要因によってひび割れが発生しやすくなります。
先ほども触れましたが、モルタル自体は防水性が低いため、ひび割れた部分から雨水が浸透してしまうと劣化が早まってしまいますので、注意が必要です。
タイルの特徴やメリット・デメリット
最後に、タイルの特徴やメリットデメリットをご紹介します。
タイルは、注文住宅で人気の高級感がある外壁です。
どのような特徴やメリット・デメリットがあるのか、見ていきましょう。
タイル外壁とは?
タイルの外壁は、粘土を主成分として原料を板状にして焼き固めた外壁となります。
そのため、焼き物ならではの味わいと質感が特徴で、高級感のある仕上がりとなるのがメリットです。
約1,300度の高温で焼き固めますので、石と同様の性質となるのが特徴となっています。
雨・風・紫外線などの自然環境による劣化や変色、変質もほとんどないことも特徴です。
タイル外壁のメリット
耐熱性や耐火性に優れているのが特徴です。
正しい施工をおこなえば、20〜30年以上の耐久性があるというのがメリットといえるでしょう。
また、ほとんど吸水しないため汚れににくく、雨・風・紫外線などの外部刺激に強いため、メンテナンスの必要があまりないことも大きなメリットです。
タイル外壁のデメリット
タイル外壁の大きなデメリットは、初期費用が高いという点です。
建売住宅などではほとんど採用されることはなく、おもに注文住宅で採用されている外壁となります。
しかし、初期費用が高いものの、メンテナンス費用があまりかからないことから、長い目で見るとコストパフォーマンスが高いという考え方もあるでしょう。
まとめ
今回は、一戸建ての外壁の種類や特徴、メリットやデメリットをご紹介しました。
現在主流となっているサイディングをはじめ、古くから日本で採用されてきたモルタル、高級感のあるタイルなどを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
それぞれに、メリット・デメリットがありますので、選ぶ際には今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら