建売住宅は手頃な価格で自宅を購入したいという方から人気の住宅です。
すでに完成している住宅やモデルハウスを見学するので、住宅選びで失敗しにくいといわれています。
しかし、内覧の際にチェックを怠ってしまったため、後悔してしまうケースも少なくはありません。
そこで今回は、建売住宅のチェックポイントについて解説します。
間取りのチェック以外にチェックしておきたいこともご紹介しますので、建売住宅の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちら建売住宅のチェックポイント①住環境
建売住宅のチェックポイントで重要なのが、住環境です。
建物に不満があればリフォームして改善することも可能ですが、住環境を改善するのは難しいでしょう。
建売住宅を購入する前に、まずは住環境をチェックすることをおすすめします。
具体的にどのようなポイントをチェックすべきなのか見ていきましょう。
日当たりの良さ
建売住宅をチェックする際、間取りのほかに日当たりのチェックが重要となります。
たとえば、曇りの日や遅い時間帯に内覧すると、日当たりを確認することができません。
日当たりの悪い家は湿気やカビの原因となり、家の劣化を早めてしまいます。
内覧は曜日や時間帯を変えて数回おこなうのが理想的で、必ず日中の明るい時間にも内覧するようにしましょう。
物件周辺の環境
物件周辺の環境をチェックする際、どのような暮らしをしたいのかということが重要となります。
用途地域をチェックすることで、ある程度の住環境を知ることが可能です。
静かに落ち着いて暮らしたいという方は、低層住宅中心の第一種低層住居専用地域などがおすすめで、利便性を求めるなら近隣に商業地域があるエリアを選ぶとよ良いでしょう。
また、マイカーをお持ちの方は、接道状況などもチェックしておきたいポイントです。
最寄り駅までの距離や環境
通勤で交通機関を利用する方は、とくにチェックが必要でしょう。
不動産広告に記載されている距離と実際に歩いた感覚が違うケースも多くありますので、内覧の際に駅から物件まで歩いてみることがおすすめです。
不動産の広告では、「80m=1分」と計算して記載し、1分未満が切り上げで計算するというルールがあります。
これは、「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によって定められているのです。
そのため、広告に記載されている「駅から◯分」と、実際の時間が異なるケースも少なくはありません。
たとえば、駅から物件までに信号が多く待ち時間が長い、坂道があって通常より時間がかかることや歩道橋がある場合も考えられます。
そのため、実際に歩いて確認することが重要です。
駅周辺や自宅の帰り道にスーパーマーケットやコンビニなどの買い物施設があるか、という点もチェックしておきましょう。
また、人通りや道路の交通量に関しては、曜日や時間帯を変えてチェックしてみましょう。
とくに、夜間に安心して歩くためには、街灯の数についてもチェックしておくことをおすすめします。
万が一のときのために、交番の有無もチェックしておくと良いでしょう。
学校などの距離
お子さまがいる家庭でチェックしておきたいのが、学校への距離です。
また、距離とともに通学道路が安全かどうかもチェックしておきたいポイントでしょう。
また、小さなお子さまがいる場合は、駅の近くに保育園があるかどうかもチェックしておくことをおすすめします。
建売住宅のチェックポイント②住宅性能
次に、住宅性能のチェックポイントについてご紹介します。
住宅には等級がある
住宅には、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品格法)」に基づく住宅性能表示制度によって、等級が決められています。
住宅性能表示制度の概要
評価が曖昧だった住宅の性能を分かりやすくするために制定されたのが、住宅性能表示制度です。
住宅性能表示は、10分野について評価基準を定めています。
その分野について、設計段階と建築段階で国が指定する第三者機関が検査をおこない、評価書を発行します。
発行される評価書は、いわば「住宅の成績表」で国からのお墨付きともいって良いでしょう。
住宅性能表示でとくに重要なのが、「構造の安定」「劣化の軽減」「維持管理・更新への配慮」「温熱環境」の4分野です。
これらは、「必須分野」となっていて、たとえば「構造の安定」では、耐震等級1〜3、耐風等級1〜2、耐積雪等級1〜2などのように評価されます。
建売住宅は住宅性能が劣るというイメージがあるかもしれませんが、最近の建売住宅は、住宅性能評価で最高等級を取得するメーカーもあり、性能の高い住宅も増えているのです。
住宅メーカーが最高等級を取得する背景には、2050年にカーボンニュートラル(脱炭素)を達成するとした政府の宣言があります。
最高等級を取得した住宅は、住宅ローン控除においても優遇されるなどのメリットもあるのです。
建売住宅のチェックポイント②契約条件
最後にチェックしておきたいポイントとして、契約条件についてご紹介します。
仲介手数料
建売住宅は、取引態様によって仲介手数料が無料となっていることがあります。
仲介手数料の上限は、「(物件価格×3%+6万円)+消費税」ですから計算すると大きな金額です。
たとえば、4,000万円の建売住宅の場合、「(4,000万円×3%+6万円)+12.6万円(消費税)=138.6万円」となります。
仲介手数料は上限は決まっていまずが、下限は決まっていません。
では、どのような取引態様であれば仲介手数料無料になるのでしょうか。
不動産会社が自社で販売している建売住宅の取引態様は「売主」となっています。
このケースは仲介が入らないため、仲介手数料は必要ありません。
「自社物件」や「販売主」などと表示していることもあります。
ほかには売主の代理人として取引する「代理」という取引態様も仲介手数料がかかりません。
仲介手数料がかかるケースは取引態様が「媒介」となっている場合です。
契約から引き渡しまでの一連の業務を仲介会社がサポートしてくれることになるため、その報酬として発生します。
また、取引態様が「売主」や「代理」の場合、仲介手数料はかかりませんが、相当分の金額が物件価格に上乗せされているケースもありますので、必ずしもお得というわけではありません。
未完成物件の建売住宅を購入した場合
すでに完成されている建売住宅を購入する場合は心配の必要はありませんが、未完成物件の建売住宅を購入する際、引き渡し日は余裕を持つことをおすすめします。
工事が遅れた際に、引き渡し日に間に合わせようと施工ミスがおこる可能性があるからです。
引き渡し前におこなう立会検査で、引き渡し日について再度確認してください。
この立会検査は、確認会や内覧会と呼ばれることもあり、買主にとって重要な機会となります。
一部では買主が希望しない限り、この機会を設けないということもありますので注意が必要です。
立会検査については、契約時にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
今回は建売住宅のチェックポイントについてご紹介しました。
建売住宅は手頃な価格で購入できるのが魅力です。
しかし、チェックを怠ると住んでから後悔することになりかねません。
建売住宅を購入する際は、今回ご紹介したような住環境や住宅性能、契約条件などのポイントをチェックしてみてください。
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